広島の日
広島に昔から縁を感じている。
中学の頃の音楽の先生が原爆の合唱曲を好んで使っていたり、当時の担任の先生からたくさんの話を聞かされていた。
わたしが子どもの頃は戦争の話は、まだごく身近にあった。
遠い町の出来事もなぜか氣になり調べたものだ。
それが、あーそうだったのかと繋がったのは、今年の5月に父が急逝したことがきっかけだ。
兄妹と父の足跡を辿る話をしていた時、歴史好きの兄が、うちの先祖がどこからきたのか教えてくれた。こんな話は今までしたことがなかった。
初耳だった。うちの先祖はずっと福島の人間だと思っていたから。
わたしの先祖は、広島県尾道の出身であること。
初耳であったその話も、驚くというより、
やっぱり、だった。
わたしの祖父の祖父、わたしのひいひい爺ちゃんが、名前を変えて福島に移り住んだらしい。当時お世話になった人の苗字を語るとういうことは当たり前にあったようで、苗字もそこで変えたようだ。
わたしのルーツを考えた。広島…。
兄から話を聞くうちに尾道に行かなければならないと思った。
ひいひい爺ちゃんが、福島に移り住んだ後、広島にいた親兄弟が尾道から広島に移ったらしい話も出たので、
もしかしたら、8月6日のあの日、被害を受けたかもしれない。色々途絶えてしまっていて調べる術は無い。
だが、広島の地に行かなければならない。そんな風に思った。
そんな時友人が、尾道にある神社の名前を教えてくれた。艮神社…。
ずっと前に降りた言葉を思い出した。
サンカイノチノオミヤマイリ、
ヨウキタナ…。
この言葉が降りたのはだいぶ前だが、なんなのかわからず、Twitterで呟いた。
その際、フォロワーさんが、艮の金神さんを教えてくれたのだ。その時調べたら、茨城にある鹿島神宮が浮かんだのでそこに呼ばれているのだと思ったのだが、
もしかしたら、尾道に呼ばれているのかもしれない、そう感じた。
艮の金神、丑寅、わたしは丑年で、父は寅年…。
いつか行かなければと、ずっと頭の片隅にある。
それが今日もキーワードとして上がった。しかも広島の原爆のこの日に。
余談だが、ひいひいひい爺ちゃんと婆ちゃんがわたしを守護してくれていると聞いたのもこの頃だったのだが、広島の地に眠っているかもしれない彼らが、わたしを呼んだのか…。
縁を感じずにはいられない。
読んでくれた方ありがとうございます。