震災後の自死
タイトルがショッキングなので、苦手な人は読まないで欲しい。世間が騒がしいからね。ツィートしてからふと思い出したので記しておきます。
震災関連死の中でも自殺は、2011年から10年間の間に240人いらっしゃる。その中でも118人の方が福島県民だ。いろんな背景があるだろう。故郷を追われての喪失感。仕事を失ったことによるストレス。または、家族を失ってしまったとか。ね…。想像するだけで胸が苦しくなる。
ここだけ見ただけでも、東京電力や国のしたことは、とんでもないことだと思わないか。
今、一人の人間の死に、世間が騒がしい。その一人の死を軽んじているわけではなく、たった10年の間に、関連する死がこれだけあった事実。先の見えなさは、年齢が行けばいくほど見えづらく、途方に暮れたろうと想像する。震災当時30代だったわたしでさえ、一瞬だが、死んだ方が楽かもしれないと思ったのだから。
わたしは震災前から金融機関に勤めていた。震災前の顧客で、ご主人が国家公務員で、その方もとうに亡くなっており、資産家で悠々自適に暮らす方(Aさん)がいた。子供がいなかったのだが、一人暮らしでも楽しそうに暮らすAさんは、真のお金持ちらしく明るく穏やかな人柄だった。彼女は、親戚の夫婦を養子に迎え、自分が亡き後の始末まできちんと考えていた。震災後、Aさんが、わたしが異動した店に程近い河川敷で自死されたと聞いたのは、震災後、何年も経ってからだった。
お金はね、嫌な言い方になったらごめんけど、腐るほどあったと思う。元々資産家だったからね。そんな彼女が自死を選んだ。
金か?幸せとは?生きる希望とは?
彼女の自死は、とても悲しく、辛かった。あんなに明るく朗らかな人が、あっさりと、しかも壮絶な死を遂げたのだからね。
津波で一瞬に奪われた死も同じ、このAさんのように、先の見えない状況に絶望を感じたのかそれは分からない、でも彼女の死もまた、同じ命なんだ。
皆、何かしら感じ今を生きている。命を軽んじるなというなら、311だけでなく、豪雨災害で命を落とされた方、なぜ、それは起きたのか、思い出して欲しいなと思ったのだよ。
とりとめのない話に、またなってしまったな…。
結局、人は、自分が欲しい部分しか切り取らない。見たくない感じたくないことに蓋をするからね。こうやって発信する場があって、わたしは幸せと思う。こうやって思いを整理できるからね。
読んでくれた方、ありがとうございます。