あの日

311〜Vol.6

爆発した

安心安全と言われていた原発が爆発した

本当のことなのか、目を疑う光景

あと少ししたら帰れる・・・わたし達の期待は粉々に打ち砕かれた

家はどうなる、故郷はどうなる

兄は、今どこだ

夜、眠れるはずがない

耳鳴りがずっと止まない

「○○(兄の名)は被曝しているのか?・・・」誰に問うているのかわからない言葉を発し、母が泣く

大丈夫だから、お兄は大丈夫だから、そう声に出せなかった

兄と再会出来たならば、わたしが面倒をみる

被曝していようが、わたしがずっとそばに居る、そんなことを思った

今まで兄にしてもらった事への恩返しもできていないのに、いきなり引き離された

それもこんな、最悪な形で

わたしが兄の世話をするんだ、側にいるんだと思うことで、兄への氣持ちを繋いでいたのかもしれない

いつ・・・会ったっきりだろう・・・涙が溢れた

義弟のお姉さんに与えられた和室で、わたしたち家族は、全く眠れないまま一夜を過ごした

出されたおむすびにも手を付けず

ただ長い長い夜を、真っ暗な夜を過ごしたことを、今思い出した

投稿者

mie.208.1119@gmail.com
はじめまして、みーです Twitterで言葉を吐露し出してからたくさんの出会いがあり、今ここ、ブログに辿り着きました 日々に感謝 出逢いに感謝 https://twitter/208Mie 言葉は言霊 一つでも拾ってくれたら嬉しいです

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